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卒塔婆小町読了・しかし感想文じゃないからね
今日やりたかったことの一つ、卒塔婆小町を読み終わった。
感想はあるようでなく、無いのでもない。
長さも高さも質量も座標もない。点。
ピンク・フロイドを微かに流しながら、猫を撫でながら読み終わった。
点。もう一つの点と結びついた。
二十歳くらいか、埼玉に住んでいた。駅から徒歩二十分くらい、西側にしか窓のない二畳半のアパートの二階。便所、炊事場は共同。保証人のいない俺が借りられるのはそのくらいのアパートしかありませんでした。
寒かった。暖房器はニクロム線がクルクル巻かれた電気コンロだけ。スイッチを入れるとニクロム線が橙色に赤く光る、その上に乗せる鈍い灰色の金属でできたヤカン。ヤカンに焼酎をダバダバと入れて少し温め飲んでいた。
近くの菓子工場に勤めていた。朝から晩まで水飴の一斗缶を運び、機械に流し込み米を加工したものと混ぜ合わせベルトコンベアに流し込む。それをおばちゃんたちが手で丸めていた。そう、東京名物「○おこし」を作っていました。
給料が出ると池袋に行き、安酒を飲みタチンボを買う。あの頃の子たちは元気だろうか。
絶望とも虚無とも違う。そんな上品なもんじゃない。ステバチ。どーでもよかった。
さっきwikiったらちょうど2月28日だ、浅間山荘。ゴミ捨て場から拾ってきたちっちゃな白黒テレビで飲んだくれながら観ていた。
闘争も絶望もない日々を過ごしながら「インドにいきゃなんとかなる」と呟きながら気絶するために飲んだくれていた。
戦うことすらできないクズだった。
さて、もう一個点を作り結びつけ面を作りに行くか。
シグマの105ミリマクロを持って撮りがてら鎌倉の教会に行ってくる。
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